地球環境に貢献する製品の開発
これまでリサイクルが不可能だった残渣の付着した廃プラを洗浄し、再資源化する自動洗浄処理機Bun-Senを開発。お客様にメリットのある製品開発を通じて地球環境に貢献しています。
お客様が取り組む環境負荷低減に貢献
廃棄処分していた排出物をBun-Senシリーズでリサイクル原料として生まれ変わらせることで、お客様先での廃棄物削減とCO2削減を実現します。
Bun-Senが生まれたわけ 開発者インタビュー
環境に良い製品を作ろうとしたきっかけは何ですか?
自社製品の開発を決心した当時、「バイオ」・「ナノテクノ」・「環境」が時代のキーワードに上がっていました。その中でこれまで培ってきた金属加工の技術を活かし参入できる分野は、「環境」であると方向付けをしました。
「Bun-Sen」という製品を思いついたきっかけは何ですか?
何か商品を作るにあたり、一番重要なことは何を作るかを決定することです。 中小企業として既存の市場に入り込んでも勝ち目はないので、オンリーワンの商品を見付け出す事が肝心でした。徹底して市場の声を聞くうちに、空缶の回収廃プラの事が耳に入ってきました。この袋は洗う手段がないがために全て廃棄物として取扱われ、焼却か埋立て処理をされていました。そこで、「この廃プラを洗浄することが出来ればプラスチック原料として使えるのではないか」と思いつき、開発を目指し、試作を始めて2年で商品化にこぎつけました。
「Bun-Sen」を設計するにあたっての苦労はどんなことでしたか?
「水使用量を少なく」「コンパクトに」「洗浄を速く」
廃プラや廃プラスチックを洗浄する機械というと、水を大量に使い大きさも非常に大きなイメージがあると思います。洗浄機の開発に当たり、社内でアイデ アを募集し、集まったアイデアもその様な物が大部分を占めました。しかし、それでは設置スペースを多く取ってしまう為、既に商品化されていた分別機 Bun-Bunをベースに発展させていくことになりました。きれいに洗浄する為には機内での滞在時間が長い方が有利だろうと思い、すぐには排出されないような仕掛けをし、ノズルもたくさん付けた物で試運転をしてみ ましたが、滞在時間が長くなるどころか排出されない。それならばと、部品を外して再度試運転をしてみると、意外と良い結果が出ました。
排出される対象物が濡れていてはリサイクル出来ないので、脱水効果を持たせるため孔を開けました。それでもまだ排出ダクトから水が出てくる。どうすれば止める事が出来るのかと、機械を回したまま1時間位機械の出口とにらめっこをした事も有りました。 投入する対象物に因っては、汚れの落ちが悪かったりうまく排出されなかったりします。形状を変えてみたり、寸法を変えてみたりと試行錯誤の繰り返しです。その様にして出来上がったのが、洗浄機「Bun-Sen」です。
「Bun-Sen」に対しこれから期待していることは何ですか?
いくら「環境のため」と言っても「利益を生み出す仕組み」がなければ浸透しません。
洗浄処理することによって廃棄物が再生資源に生まれ変わり、「経営」と「環境」の両立による本当の価値がBun-Senにはあります。
常にお客様の声に耳を傾け、ご要望にはきめ細かく対応し、さらに多くの企業に導入いただくことを期待しています。そして製品を通じて社会に貢献し続けていきたいと考えています。